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2024/02/20 火曜日 | 浸水

豪雨で被害を受けた千寿園の新施設、竣工 熊本県

2024年2月19日

・2020年7月の豪雨で14人の利用者が亡くなった熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」(社会福祉法人慈愛会)の新施設が1月19日に竣工し、仮施設からの利用者が随時入所している。新施設は球磨村の唯一の高齢者福祉の拠点として期待されている。

・新施設は旧施設から約2キロ離れ、30メートルほどの高台に位置しており、鉄筋コンクリート造で一部2階建て。延床面積は約3500平方メートルで、入所定員は60人(ユニット型個室と多床室の混合)。また、短期入所(定員10人)と通所介護(同30人)のサービスも提供される。非常用発電設備とエレベーターが設置され、約30時間の稼働が可能となっている。

・土地は村からの無償貸与で、総工費は約15億円。国の老人福祉施設等災害復旧費補助を受け、法人の実質的な負担は約3分の1となる。

・球磨村の人口は約2800人で、高齢化率は49.6%。村内の介護保険サービス事業者は慈愛会と社会福祉協議会(訪問介護、通所介護、居宅介護支援)の2つしか存在しない。

・千寿園の再建において、村の担当者は「高齢者から受け入れてくれる施設がないと安心して暮らせないとの声が寄せられていた」と述べている。

 

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