2024年4月29日
- 日本老年学的評価研究（JAGES）によれば、自宅近くに生鮮食料品店がある高齢者は、介護費用が月に1,367円も低いことが分かった。具体的には、高齢者1万人が生鮮食料品店の近くに住むことで、その後の介護費用を年間約1.6億円も抑制できると試算されている。
- この調査は、7つの市町で約3万5000人の高齢者を2010年から9年間追跡したデータを分析したものだ。自宅周辺1キロメートル以内の環境（運動に適した公園や歩道、魅力的な景色、建物、歩くのが大変な場所など）の有無を聞き、介護費用を比較した。追跡期間中に2割の高齢者が介護保険サービスを利用していたことも明らかになった。
- 分析結果によれば、生鮮食料品店が近くにある高齢者は、ない高齢者よりも介護費用が月に1,367円低かったとのことだ。これは、野菜、果物、魚などの摂取頻度が高いためと推察されている。また、夜の一人歩きが危ない場所がある場合も、同様に月に1,383円低かったと報告されている。
- 一方で、立ち寄りやすい施設がある場合は月に739円高かったとのことだ。飲食店が近いと肥満と関連することも報告されており、介護費用の高さにつながった可能性が指摘されている。
- この研究から、地域の生活環境が介護費用に影響を与えることが示唆されている。
介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース
パーソナルアシスト
医師求人、看護師求人、薬剤師求人 をはじめ医療人材ならパーソナルアシスト
