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2024/01/19 金曜日 | 統計データ,虐待・身体拘束

和歌山県の高齢者虐待、187件確認

和歌山県の高齢者虐待、187件確認

2024年1月18日

・ 2022年度中に和歌山県で確認された家族ら養護者による高齢者虐待件数は187件。虐待を受けた高齢者は196人で、市町村への相談・通報件数は359件と発表された。これらはすべて3年連続で最多を更新している。

・ 高齢者虐待への理解が深まり、相談・通報件数が増加したと考えられている。また、老老介護が進んで介護負担が増えたことも要因の一つとされている。

・ 06年度からの調査開始以来、相談・通報件数と被虐待者数は増加傾向にあり、20年度には最多の307件、虐待判断されたのは176件、被虐待者数は177人となり、以降も増加している。

・ 22年度の被虐待者の内訳は、最重度(4)と重大度(3)がそれぞれ29人ずつ。中度(2)が51人で最も多かった。軽度(1)は34人、未決定が53人だった。

・ 虐待の種別は身体的が125人、心理的が76人、経済的が29人、介護等放棄が23人。性的虐待は確認されていない。被虐待者の性別は女性が144人(7割以上)、男性は52人。

・ 相談・通報を受けた市町村の対応は、被虐待者と分離したのが44人、分離せず指導や経過観察が96人、虐待を判断した時点で既に分離していたのが55人。

・ 虐待者の中で息子が最も多く、75人。夫が58人で、娘22人、妻13人、息子の配偶者5人、兄弟姉妹5人などが続いた。

・ 虐待者の年代は70代が最多の42人、80代が33人。子ども世代(50代40人、40代33人)よりも高い。県は老老介護による負担増大が虐待件数増に影響しているとし、市町村職員に対する虐待対応のマニュアルの周知や研修を行う方針を示している。

・ 有料老人ホームや特別養護老人ホームなど養介護施設でも7件7人の高齢者虐待が確認され、相談通報件数は32件。介護職が虐待したケースも4人いたが、施設長が虐待したケースもあった。

 

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