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2024/02/08 木曜日 | 業界情報

新たな認知症アプローチ、音刺激装置「ききっぱ」が注目

2024年2月8日

・昨年9月に米国で承認され、日本でも12月20日から保険適用で投与可能となったアルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」。近年、認知症改善・予防のアプローチは多岐にわたる中、米・マサチューセッツ工科大学の研究により音刺激も注目を集めている。

・研究では、40ヘルツ周期の変調音により、聴覚野と記憶の司令塔である海馬でガンマ波が発生し、アミロイドβタンパク質を低減させることがアルツハイマー病の指標であるとされる。この研究成果を基に開発されたのがシオノギヘルスケアのテレビスピーカー「ききっぱ」である。

・「ききっぱ」は、テレビにつなぐことで音声に毎秒40回の振動を加え、40ヘルツのガンマ波サウンドを発生させる仕組み。このスピーカーを導入した金町駅前脳神経内科(東京都葛飾区)の内野勝行院長は、「薬だけでなく、音刺激の効果にも注目しており、患者さんに日常的に体験してもらいたい」と話す。

・「ききっぱ」の開発は音刺激を日常に取り入れる新たなアプローチとして期待されており、シオノギヘルスケアは今年1月から楽天市場やAmazonでの販売を開始した。内野院長も、「音刺激がより身近になればいいですね」と、認知症予防の選択肢が広がることに期待を寄せている。

 

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