指定取消：介護用の医療器具販売業者「マキ商事」 人員配置基準に違反　唐津市

・介護用の車いすなどを販売している唐津市の事業者
・法律で定められた２人以上の専門の相談員を配置していなかった
・佐賀県は、この事業者の介護保険法に基づく指定を取り消す処分を行った。

・指定取り消しの処分を受けたのは、唐津市の医療用器具販売業、「マキ商事」。

・マキ商事は県の指定を受けて介護用の車いすや歩行器などの販売やレンタルを行っている
・法律で２人以上が必要となっている常勤の専門の相談員を１人しか配置していなかった。

・相談員は介護用具を選んだり、点検したりするため専門の資格が必要
・去年行われた県の定期指導でこの事業者は、非常勤の１人が常勤しているように伝わるよう、勤務表を偽って報告していた。

・マキ商事は「不正の認識はあったが、事の重大さの認識に欠けていた」などと説明した
・佐賀県は２６日付けで介護保険法に基づく指定を取り消す処分にした。

・今回の処分によって、マキ商事からサービスを受けていた利用者は介護保険を使ったサービスの利用ができなくなるものの、すでに事業者の変更手続きが取られ、影響はない。

・唐津市ではマキ商事に支払った介護報酬のうち、時効が成立していない過去２年分のおよそ２２０万円について返還を求めることにしている。