行政処分・指定取消：大阪府寝屋川市の訪問介護事業者　合同会社Ｈｏｍｅｃａｒｅ　指定取り消し

2023年3月31日　行政処分　（指定取消）　

・大阪府の寝屋川市は、市内の訪問介護事業者の指定を取り消した
・サービスを利用する高齢者４人を虐待したほか、介護給付費を不正に請求していたため
・行政処分を受けたのは、寝屋川市にある「合同会社Ｈｏｍｅｃａｒｅ」。

・合同会社Ｈｏｍｅｃａｒｅは「ふくい訪問介護」と「ふくい訪問看護」を運営
・2021年12月から2022年9月の間に、大東市のマンションで、サービスを行っていた。
・利用者の６０代から９０代のあわせて４人の高齢者を虐待した。

＜大東区のマンション＞
伏位の杜
マンション型の高齢者向け住宅
大阪府大東市野崎4-4-16　リッツハウス303

・緊急性などを検討せずにおむつを脱がないようにする介護用の「つなぎ服」を着せて身体を拘束する虐待
・冬場に廊下で寝かせて、介護保険法の人格を尊重する義務に違反した。

・市の監査に対し、事業者は、「虐待に当たるという認識はなかった」と話している。

・2022年1月から8月にかけて、サービスを提供した時間や担当者の記録をせずに、介護給付費を不正に請求
・寝屋川市は、訪問介護の事業の指定を取り消し、訪問看護についても３か月間、事業を停止する行政処分
・不正に受給した介護給付費などおよそ2600万円を大東市などに返還させる。

＜指定居宅サービス事業者の指定の取消し等について　2023年4月4日＞
寝屋川市は、介護保険法の規定に基づき、令和５年３月 31 日付けで下記のとおり指定居宅サービス事業者の指定の取消し及び指定の全部効力の停止（３か月）を行いましたので、お知らせします。

２ 処分内容
ふくい訪問介護　　指定取消し（令和５年３月 31 日）
ふくい訪問看護　　指定の全部効力の停止３か月（令和５年３月 31 日から令和５年６月 29 日まで）

３ 処分の理由
人格尊重義務違反（法第 77 条第１項第５号）該当 （ふくい訪問介護、ふくい訪問看護）
大東市長が利用者４人について、高齢者虐待の事実があったと認めたこと。

不正請求（法第 77 条第１項第６号）該当 （ふくい訪問介護）
・少なくとも令和４年１月から８月までの間、１人の訪問介護員が、同日同時間帯に複数の利用者にサービス提供した記録があり、誰が、いつサービスに入ったか不明でありながら、介護給付費を不正に請求し受領したこと。
・少なくとも令和４年１月から８月までの間、ふくい訪問介護で勤務していることが出勤記録で確認できない時間帯の訪問介護員の名前でサービス提供記録を作成し、介護給付費を不正に請求し受領したこと。
・少なくとも令和４年１月から８月までの間、サービス提供記録にサービス提供時間又はサービスを提供した訪問介護員の名前がなく、サービス提供の実態が確認できないにもかかわらず、介護給付費を不正に請求し受領したこと。

４ 欠格事由該当者
代表社員兼管理者　　柳田 亨